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2007/09/15 (Sat) 23:59
オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫) オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎 (2003/11)
新潮社

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「アヒルと鴨のコインロッカー」の著者、伊坂幸太郎さんのデビュー作です。「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んで以来、伊坂さんの作風に魅了されていて氏の作品を読み漁っているのですが、今回は伊坂さんの作品の中でもとりわけ気に入っている本を紹介します。

>コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
>嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

あらすじのインパクトが強いのが伊坂幸太郎作品の魅力の1つなのではないでしょうか。前回紹介した「アヒルと鴨のコインロッカー」でもあらすじを紹介する文で強烈にコミカルな印象を与えてくれたのですが、今回はそれよりも増して何だそりゃ?と思ってしまうような文章です。人語を話すカカシが殺され、その殺人の舞台となるのが今も鎖国を続けている島であり、主人公はコンビニ強盗犯。ミステリーを期待している人を困惑させどこか敬遠させるようなおもしろい文だと思いました。ジャンルはミステリーのようなのですが、今作は伊坂幸太郎さんの作品の中で恐らく最もファンタジーに近い作品だと思います。
幻想的なタイトルと、読む前からとっつきにくさを感じてしまうようなあらすじで、読み始めた最初の方はやきもきしたこともあったのですが、しかし作品を読み進める内にその不安は自然と取り払われ、登場人物のどこかシュールな会話・キャラクターと舞台「荻島」の不思議な世界観にいつのまにか没入している自分がいて、前回の「アヒルと鴨のコインロッカー」と同様に伊坂さんの描く世界観に魅了されていたのでした。
2度目に読んでわかることも多く、自分がいつのまにか没入していた世界観の隅々に謎や伏線が散りばめられていて、ラストの展開に向けてちりばめられた点が一本の線へと纏まっていきます。ミステリーのタイプとして謎や伏線回収を一気に回収していくものですね。それこそが伊坂幸太郎作品の魅力の1つで、ほんとに何気ない登場人物のシュールな行動や言動・日常生活が最後の謎を解き明かす手がかりになっていって、物語中盤からラストにかけてはジグソーパズルを気持ちよく組み立てているような感覚に陥っていました。
物語の最後、パズルが組みあがった時に明かされる荻島の謎・田んぼに立っていたユーゴのことを考えながら見てほしい作品です。

>この島に欠けているものは何だ?

(文章・川端星仕)

2007/08/29 (Wed) 23:48
Lust

Lust Lust
Rei Harakami (2005/05/25)
ミュージックマイン・アイディー

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終わりの季節に。音楽が好きな全ての人へ。

凄く良いです。人の心に入ってくるような優しい音が作品を通してひしひしと伝わっきます。ジャケットの写真の様な日常的でどこか切ない面も持ち合わせている感情的な作品で、テクノの作品でここまで人間味のある雰囲気を表現出来ているのって凄いことだと思います。


僕の好きなアーティスト、レイ・ハラカミについて紹介します。
レイ・ハラカミは京都在住のアーティストで、主にテクノ・エレクトロニカといった電子音楽を中心に活動しています。彼の創り出す音楽はシンプルで優しく、聴いていても何も考える必要も無いほど安心でき、ゆったりとした時間を与えてくれます。テクノというと一般的には無機的・無機質とイメージされがちな音楽なのですが、彼の作品の多くの楽曲から「人間らしさ」が感じられるのはレイ・ハラカミにしか作り出せない音楽の世界と言った所でしょうか、だからこそ多くの人の人気があるのかもしれません。矢野顕子が独断で彼のことを「世界遺産」に認定したのも頷けます。(ユネスコの世界遺産とは全く無関係ですよw)。

音楽が好きな方に是非この作品を手にとって聴いてほしいです。テクノ・エレクトロニカといった電子音楽は万人受けしないタイプの音楽かもしれませんが、この作品はこの手の音楽の中でもかなり聴きやすく、また他のこの手の作品の中でも非常に良く出来た作品なので、お暇があれば近くのCD屋さんで探してみてください。精華大学の学生さんの方で「お金が無いよー」という方は、精華大学の情報館地下1階・メディアセンターにて無料で貸し出し出来るので、そちらでレンタルしてみてください。
レイ・ハラカミは今までの自分の音楽観に衝撃を与え、今までの音楽観の幅を広げてくれたアーティストでもあるので、色々な方にこの人の音楽を知ってもらいたいです。

(文章・川端星仕)

関連リンク(Myspace Musicのレイ・ハラカミのページです。ここで彼の音楽が視聴できます。)
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=1000436815

2007/08/26 (Sun) 01:37
Electro World








Perfume~Complete Best~(DVD付) Perfume~Complete Best~(DVD付)
Perfume (2007/02/14)
徳間ジャパンコミュニケーションズ

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ニコニコ動画やらアイドルマスターやらそっち系の界隈で名を浸透させ、さらには密林の音楽部門の売上ランキングで1位を獲得する等、一般リスナーにもその名を広げつつある(かもしれない)テクノポップアイドルPerfumeの1stbestアルバムです。斬新で新鮮な中毒性の高いテクノポップです。

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2007/08/23 (Thu) 10:21
GO TO THE FUTURE

GO TO THE FUTURE GO TO THE FUTURE
サカナクション (2007/05/09)
ビクターエンタテインメント

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SUPER CARの再来と捉えるか、電子ロックの踏襲と捉えるか。北の国からの衝撃です。

今年の夏、サマーソニック'07大阪は例年通り素晴らしいアーティストに囲まれいつもの様に大盛況のうちに幕を閉じた様です。僕はサマソニの開催期間中用事が被ってしまい行けなかったのですが、無事サマソニに行けた友人の話を聞くと今年のサマソニは特に新進気鋭のアーティストが多かったそうですね。・・・PerfumeとかPerfumeとかw
今回はサマソニの出演アーティストのラインナップより、個人的に以前から気になっていたサカナクションというバンドを紹介します。

サカナクションは北海道を拠点に活動している、テクノやエレクトロニカとロックのスタイルを上手いバランスで取り入れているバンドです。現在の音楽シーンでは彼等の様に電子音とロックを合わせたスタイルのバンドというのはそのスタイルの始祖であるSUPER CARが登場して以来多くなってきて、SUPER CARが電子音を取り入れた時の衝撃は今では物珍しく無くなっている気がします。同じスタイルのアーティストが増えてしまったためにシーン全体がマンネリ傾向にあるというか、飽和状態に陥っている気もします。
だがしかし!w
RISING SUN ROCK FES.2006 in EZOに出演して以来口コミで広まった彼等の噂は伊達ではありませんでした。バンドの一貫して作りこまれた演奏はアルバム全体を素晴らしいものにしているし、アルバム随所に見られるテクノ・エレクトロニカなテイストには思わずにんまりとしてしまいました。確かにサカナクションの音楽はスタイルこそ後期のSUPER CARと同じに見えるのですが、1st Albumで掲げたサカナクションのスタイルは他の同じスタイルのバンドよりも、これからの期待感に満ち溢れている出来だと思いました。
SUMMER SONIC 07大阪では<Sonic stage>のオープニング・アクトとしての出演ではありましたが、これを気にさらに幅広い音楽ファンから注目を浴びてほしいバンドです。

(文章・川端星仕)

(関連リンク・「サカナクションSpecial試聴サイト」こちらのページで彼等の音楽が視聴できます。)
http://www.babestar.net/sakanaction/20070420/20070420sakana.html

2007/07/31 (Tue) 22:46
夕凪の街 桜の国

夕凪の街桜の国 夕凪の街桜の国
こうの 史代 (2004/10)
双葉社

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一人でも多くの方に読んでもらいたい作品です。

(関連リンク・映画「夕凪の街 桜の国」公式サイト)
http://www.yunagi-sakura.jp/

投稿者・川端星仕

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